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リハビリ

2017年07月17日
とてもナーバスな半年間だった

自業自得かもしれないけど
長年放置状態のまま、いつか…いつか…と思ってる間に
歯を失った

アパートの明渡し期限が無くなり
春の更新前までにと、深夜バイトで貯めた引越資金を
ようやく治療費に充てた


手遅れなのは予想はしていたけど
思った以上に復帰への道は過酷だった


抜いた傷が塞がって、歯肉に強度が出るまでは、義歯が作れない
長年の放置もあって、噛み合わせがどんどん落ちていく

いざ出来上がると
「最初の義歯は、噛み合わせのための蝶番を拡げる
リハビリだと思ってください」
(食事中の方には申し訳ないですが)えずきが止まらない
初日は5分でリタイアした

その晩は一睡も出来なかった


上を向いて鼻で呼吸していないと、えずいてしまう
話すことはおろか、歩いたり自転車に乗る程度の運動でも
少しでも口で呼吸すると、ドライマウスになり、息が切れてしまう

義歯のあたるところに、靴ズレみたく擦り傷やマメが出来て
治るまで外してると、また最初の鼻呼吸状態に戻ってしまう

なによりショックだったのが
発音が全く出来なくなったこと
特にイ行とK子音が全く抜けず、Rはえずいてしまう
地下のピアノ室で、一人ブツブツ訓練を繰り返す
口がカラカラになり、一曲最後まで持たない

そこまでしてムリに歌わなくてもいいかな
ピアノ室に向かうたび、だんだん放棄モードになっていく


そんな状態が三ヶ月くらい続いたある日
英語のメールをもらった
日本人だけど、ブラジルで育って英語しか話せない
なんと
『君の瞳~』を聞いて気にいってもらえたみたいで

やり取りするうちに
ブラジル音楽で好きなのはあるか聞かれ
ふと思い出した

劇団の公演先、愛媛松山の中古屋でコンピを手に入れ
当時お気に入りで、そればっかりルーティンしまくってた曲
今ならもしかしたら弾けるのかもしれない

彼は喜んで、そのポルトガル語詞の英訳を送ってくれた
こんな意味だったんだ…
知らずに、耳心地の良さだけで好きだったけど
自分が弾いて歌おうなんて、露とも思ってはいなかった

Bossaの有名ドコロ以外
まさかポルトガル語の発音がわかる人なんて、そうそういないはず
というヨコシマな動機だけど
これが精神的に(イイ意味で)逃げ道になり
リハビリには大いに役に立った

『Mentira (lie)』マルコス・ヴァリ
https://youtu.be/qTNUn9zVsGk



いつか振り返って笑える日が来るといい